どんこのブログ

おかあさんの覚え書き

父親参観と息子とゴリラ

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

 

息子が幼稚園年長の時の話。

父親参観から帰ってきた夫が、参観時の息子の様子を私に話してくれました。

「先生が教室で出欠をとってて名前を呼ばれたんだけど、返事じゃなくて『ゴリラ!』って言ったんだよね……」

きっと、お返事は?なんて先生に聞き返されたりしたのだろうな、と私は思いました。

「え、それで先生はなんて?」

「特に何も」

特に、何も?

先生ったら素晴らしいスルースキルをお持ちで。

日常茶飯事だから先生が慣れているのだろうか?とか、わりと問題起こさないタイプの息子にとうとう反抗期がきたのだろうか?とか、家ではゴリラの「ゴ」の字も口にしないのに、とか、なんでゴリラ?とか、沢山の疑問が頭の中を駆け巡りました。

その日から、息子のゴリラの日々が始まりました。

あれから5年、小5になった息子は、いまだにゴリラ離れができていません。たまに「ねーねー、『ら、ご、り』って十回言って!」などと言って、人に「ゴリラ」と言わせようとしてきます。私が子どもの頃、十回クイズというものが流行りましたが、彼のはもはやクイズではなく、ただ、人に「ゴリラ」と言わせたいだけなんです。

出かける人には「行ってらっシャインマスカット!」と言います。古いような、新しいような、両親をちょっと複雑な気分にさせます。

「オゥシャンティ!」とか「ヘンディ!」とかいう謎の単語をたびたび発します。ハイブランドのアンバサダーでも狙っているのでしょうか?

なぜ彼がこれほどまでにゴリラにこだわっているのか、私にはわかりかねますが、彼の半生はゴリラで出来始めています。おかあさんは心配です。

声が大きくて、「うるさいよ」って言うと黙るのですが、今度は動きがうるさくなります。「じっとしていて」と言えば動かなくなるのですが、顔がうるさくなります。おかあさんは、あなたのことが、とても心配です。

「先生は星野源と結婚するんだ」ってクラスの子どもたちに言ってたけど、先生、お元気でしょうか?幼稚園の先生の事も、ちょっと心配です。

 

ゴリラについて

サンシャイン水族館のサイトがぱっと見わかりやすく解説していたので、参考までにリンクをはらせていただきます。私が子どもの頃は、ローランドかマウンテンかって感じだったのに、今はニシ2種(ニシローランドとクロスリバー)とヒガシ2種(マウンテンとヒガシローランド)に分けてあるんですね。クロスリバーゴリラなんて初めて聞きましたよ。

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